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旨いものを喰おう

喰いましょう。さぁ。

「少し変わった子あります」を読む

年をとってから、若い女の子とお話をして、失われた青春時代のひとコマを取り戻すとか、見知らぬ人との対話を通して自分を見つめなおすとか、人間関係の定義について考えてみたり、自分とは、孤独とは、と考えるために都合よく自分の頭の中に想起される哲学的テーマに沿った話題を提供する大人しい系魅力的女子。

食べ方がきれいであるというのは一体どいういう意味を持つのであろうか。それが後天的に躾けられたものであるにせよ、天性で身に着けていたものであるにせよ?それが若い魅力的な女性であることによって付随的に発生する対人的な価値とは?魅力とは?

 

上品な若い子と時間を過ごすことの価値と、そこで持つ会話の意味とは?会話の持つ機能と、個人の性格や二者間の関係性の相互作用とは?料理の旨さが他者との関係性に及ぼす影響とは?場がもつ影響力も見逃せない。

 

つまり、すばらしい人。憧れの人。魅力的な人。そんな人と過ごす時間。その価値を最大限に引き出すための空間、料理、設定、場、時間。初対面であり、今後会うことはないという希少性。そこから来る開放感と緊張感。日常と非日常の混在。融合。自己と他者。過去と未来。自己の意識と、他社の意識。システム。

 

孤独とは?孤独について考えるためだけに上品な可愛い子が現れたのでは勿体無い。もっと何か即物的な価値、幸福度への回帰、機会の尊重、そんなものを求めてしまうのは自分がまだ幼い証拠か他社への希望を捨てていないことの現われかそれとも?

 

少し変わった子あります (文春文庫)

少し変わった子あります (文春文庫)